母親へプレゼントを贈ることが誕生日と並んで多いのが母の日です。
母の日は、5月の第2週に日頃の母親への感謝を伝える日として、日本には根付いた習慣になっており、5月頭のGWが終わった頃からお店に入ると、どこも母の日フェアをやっていますよね。
すっかり日本の5月の風物詩となっている母の日ですが、本記事ではどのようにして母の日が生まれたか、母の日の歴史や由来を紹介したいと思います。
「母の日」の由来
ご存知の方も多いですが、母の日の文化は日本古来のものではなく、アメリカから伝わったもので、母の日の由来もアメリカにあるというのが定説です。
1905年5月10日にアンナ・ジャービスが亡くなった母親の好きだったカーネーションをフィラデルフィアの教会で配ったことから、5月の第2日曜日が母への感謝を伝える日として広がっていったと言われています。
その後、1910年にウエストバージニア州が5月の第2週を「母の日」として祝日に認定し、さらその4年後の1914年にアメリカ全体で「母の日」が国民の祝日として認定されました。
その他の母の日の起源
母の日の起源はその他にもあり、古代ギリシャ時代に神々の母リーアに感謝する祭りを行っており、それが起源という説もあります。
また17世紀のイギリスではイースターの40日前に最も近い日曜日を「Mothering Sunday」として、仕事のために離れて暮らしている人たちも家に帰り母親と過ごすことが許されていました。
この時「Mothering cake」というお菓子を用意して贈る習慣もありました。
このように母の日の起源は20世紀初頭のアメリカというのが定説ではあるものの、各時代の各地で母に感謝するということは行われていたようです。
母親に感謝するという気持ちは自然なもので、時代も場所も関係なく、色々なところで行われていたことがわかりますね。
日本における「母の日」の歴史
日本における母の日は、1913年(大正2年)ごろにキリスト教の教会や日曜学校などで「母の日」に母親への感謝を伝えるということをしており、その頃から始まりました。
その後、キリスト教の関係者が徐々に母の日の文化を広め、1931年に皇太后の誕生日である3月6日を「母の日」として制定しました。
1937年頃から、森永製菓などが普及活動を積極的に行い、1947年に公式に5月の第2日曜日を母の日とすることになりました。
森永製菓は「森永母を讃(たた)える会」を設立したり、20万人の母親を招待し「母の日大会」を豊島園で開催するなど、諸団体と連携をして精力的に活動を行っていたようです。
アメリカから伝わった文化を、民間の企業が連携して広めていったというのが母の日の日本での広まり方のようです。
母の日になると、どこの会社もCMを売ったり、PRをしていますので商売のにおいがします。
日本では民間の企業が広めた習慣が多く、最近では66歳の長寿を祝う「緑寿」などが広められようとしていますね。
とはいえ、日頃近くにいるお母さんには感謝することを忘れてしまいがちで、お母さんに感謝することは重要なことですので、由来がどうあれきちんとお祝いすることは必要ですね。
- 「母の日」は20世紀初頭のアメリカで生まれた
- 母に感謝するというイベントや習慣は各時代各地域で行われていた
- 日本ではアメリカから伝わった風習を森永製菓などが広めた